☆キュリ王の親切
学校から戻るや否や、キュリ王が話し始める。
「今日、学校でさ〜・・・・・」ぼやく時の声のトーンだ。大抵、大したぼやきではない。
お弁当が足りなかったかい?それとも、売店でパン類の争奪戦にでも敗北されましたか?😏
キュリ王の話は続く「英語の時間にさ・・」
珍しい!
休み時間と昼ご飯の話しかしてくれない、キュリ王の謎多き高校生活。
授業の話が聞けるなんて、奇跡だ。。
話の内容をまとめると、事件は英語の時間に起きた。
英語の先生が後ろを向いて黒板に板書を始めると、先生のズボンの後ろが「嘘だろ〜!!!!!」というレベルで、パックリ破けていたのだそうだ。
そのビジュアルの破壊力は凄まじく、キュリ王は、先生に伝えなければ・・・と悩んだ挙句、伝えたい内容をメモに書き、授業終了後、先生が廊下に出られたタイミングで、メモを片手に走ったそうだ。
「ズボンの後ろが破けています。」
そう書かれた紙を手渡しながら、先生にお声がけした時、先生の反応はキュリ王の予想に反するものだった。
「あ〜!これか〜!!!朝から破けているな〜とは思ったんだけど、こんなに広がっちゃったか〜!!」
サイレントモードで声をかけたキュリ王とは対照的に、先生は、とても大きな声で「広がっちゃったか〜!」と大きなリアクションと共に帰って行かれたそうだ。
「社会の窓」いや、その裏側「理科の窓」を全開にされている先生を傷つけないようメモを作り
英語の授業中ずっと気を揉んでいたキュリ王は、ハラハラしながら過ごした長い時間からは想像できない、あっけない結末を迎え、疲れがどっと込み上げてきたのだという。
「何か疲れたわ〜。。」と呟き、部屋に戻っていったキュリ王の背中に
「君、良いヤツだね☆」と密かに声をかけた母なのだった。
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